ジェネリック医薬品とは

ジェネリック(後発)医薬品とは

製薬会社が新しい医薬品を開発すると、その医薬品に対して特許権を取り
一定期間の独占販売が認められます。これが先発医薬品と呼ばれるものです。
しかしその保護期間が終了した後は、他の製薬会社が同じ有効成分を使用した医薬品を
製造・販売できるようになります。
これがジェネリック(後発)医薬品です。

ジェネリック医薬品は先発の医薬品と、同じ有効成分を同量使用し、効き目・品質・安全性が同等な医薬品です。
もちろん先発医薬品同様に、厳しい試験に合格し、国の認可を受け、国の基準や法律に基づいて製造・販売されています。

ジェネリック医薬品は先発医薬品と有効成分は同じですが、製薬会社によっては有効成分以外の添加剤が先発医薬品と違うものもあります。
この添加剤とは、有効成分を錠剤や顆粒剤などにするにあたり、品質の安定性を向上させたり、味や匂いを改善させたりする目的で添加するのですが、有効成分の効き目や治療効果などに影響を及ぼすものは使用できない決まりです。
しかし稀に使用されている添加剤が体質に合わない方もいます。
近年は先発医薬品を開発した製薬会社が、子会社や提携会社を通じて先発医薬品と同じものをジェネリック医薬品として販売するものもあります。これがオーソライズドジェネリックと呼ばれる後発医薬品です。

またジェネリック医薬品の中には、先発医薬品に比べて錠剤を小さくしたり、味を改善させたり、カプセルを錠剤化したりと患者さんが服用しやすく工夫されているものもあります。

ジェネリック医薬品に変更を勧められる訳

ジェネリック医薬品は、開発にかかる費用が少なくて済むために、その公定価格(薬価)が先発医薬品に比べ安価です。ほとんどが先発医薬品の60%以下の価格です。

ジェネリック医薬品を使用すると、患者さんの自己負担金額が軽減されると同時に、医療保険での負担も軽減されます。
現在国の医療保険財政はひっ迫しており、このままでは国民皆保険維持のために、患者さんの自己負担増や保険料の増額が見込まれます。
そうならないために、少しでも今の保険医療財政を節減するのがジェネリック医薬品を勧められる理由です。

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